豆の上で眠る
こんばんは〜!
夜はすっかり涼しくなって秋を感じる今日この頃。
4日間の夏休みを終えたこともあり、少しさみしい〜感じです。
また10月にもとるのでそれまで頑張りますっ!
さて、今回は
湊かなえ 著 「豆の上で眠る」です。
主人公、結衣子が小学生の頃、2つ年上の姉が突然失踪した。
事故?誘拐?
消息が途絶えてから2年、またまた突然帰ってきた姉。
再開を喜ぶ主人公だったが、帰ってきた姉は別人のようで。。。?
と、いうお話。
冒頭は主人公が大人になって、ひさびさに実家に帰ってきたところ姉を見かける、というところから始まり、
この大人になってからの姉の失踪についての推理、考察の場面と
小さい頃の主人公の回想の場面、の2つの場面をいったりきたりします。
最初から「姉は一度失踪し、そして帰ってきている」というのを知った上で回想の場面も読むことになるので、
姉が失踪するまでの回想が少し長いなぁ。。。と思ってしまいましたが、
この本のタイトルの由来である「豆の上で眠ったお姫様」という童話にまつわる主人公と姉のエピソードなど、大事な部分が書かれています。
このお話の都合上、失踪する前とその後の姉について、それぞれ読者にも知っておいてもらわないと困るんだろうなぁ〜とも思いました。
さて、豆の上で眠ったお姫様、という童話のあらすじは、
結婚相手を探す王子様が、「本物のお姫様と結婚したい」と思っていたところに
ある夜薄汚い女の子が一晩泊まらせてほしい、と王子様を訪ねてきて、
何枚も何枚も重ねてしいた布団の間に小さな豆を置いて寝かせたところ、
翌日彼女が「なんだかゴロゴロして寝心地が悪かった」と言ったために、
彼女が本物のお姫様だ、と確信した王子様が、彼女と結婚する。というお話。
この童話を読んだ主人公と姉は「よくわからない。どうして豆の上でよく眠れなかった女の子が本物のお姫様なのか」という感想を持ちます。
たしかに。。。、
王子様の求めた本物のお姫様ってそもそもなんなんでしょう。
ちゃんとした血筋の女の子なのか、
上品でしっかり者の女の子のことなのか。今回のように、「小さな豆が気になって眠れない繊細さ」なのか。
うーん、私はきっと豆の上を避けて寝ると思います。そして爆睡です。
本物のお姫様。この王子様にとっての本物、と世間一般の本物、が同じだったかどうかも含めて「本物って何?」と思わせられるお話です。
「豆の上で眠る」も同じように、「本物って何?」がテーマ。
結衣子と姉についての真相は、後半に近づくにつれて明らかになっていく。
それなのに、最後まで読んでも、
というか最後まで読んだからこそ答えが見つからない。
「本物って何?」についてものすごく考えさせられます。うーん。
やっぱり、王子様が「本物だ!!」と思ったみたいに、その人によって違うモノなんでしょうか?
少なくとも、私はそんな繊細な姫より図太くなんでも食べてどこでも寝れる女の子と結婚したいですねぇ。
なんなら姫じゃなくていいですよね、
王子様と結婚した時点で姫になるんだから、好きな人と結婚すれば!
なんだか童話の感想になってしまいましたね笑
やっぱり、ミステリーって感想を書きづらいですね。前情報なく、新鮮な気持ちでいろんな人にこの作品を読んでほしい!!と思ってしまって上手くかけません。面白いお話であればあるほど、この本を読んだことのない人に、まっさらな気持ちで、ただこの本は面白い!という情報だけ届いて読んでほしい!!
と思っちゃいます。
湊かなえさんとか、あと東野圭吾さんのお話は特にそう思います。
小説の後ろの解説、ももう少ししっかり読んで参考にしたいなぁ。。。
ということで
面白い!けど最後は答えの見つからない問題提起をされて少しモヤっとするお話でした!
読んだ人と感想を共有したいなぁ〜。