店長がバカすぎて
コンバンワ〜!
山の日のお陰で三連休!
私も連休をいただき実家にいます。
さて今回は
早見和真 著 店長がバカすぎて
珍しく単行本の平置きからなんとなく手に取ってみました。
(ハードカバーや単行本って文庫本に比べてお値段がはるし、自分に合わない作品だった時、後悔するからあまり積極的に買えません。。。)
タイトルと表紙のイラスト、帯から書店員さんのお話であることがわかり、
そしてコレを実際に読んだ書店員さんからの絶賛のコメントも帯についてたので、読んでみようかな〜と思いました。
密かに「読書から他の職業について知ろうシリーズ」を実行中ですが、
というわけで今回は書店員さんです!
ちなみに書店員さんのお話といえば、
「ガイコツ書店員 本田さん」もありますね!こちらはアニメ化した際にAmazonプライムで見ましたが、
本物の書店員さんが作者ということで書店員さんあるある!をちょっとした苦労話として紹介していて面白いなと思いました。
原作は全部は読めていないのですが、
大変なこともあるけど楽しくやってまーす!みたいなお話でした。
しかしながら今回の「店長がバカすぎて」はこんな仕事やめてやる!!と思いながら契約社員として小さめの書店ではたらく女性のお話。
イライラしてるのは、メインはやはりタイトルにもあるようにバカすぎな店長のせいなのですが、
こんなに大変なのに安月給、
正社員でないため安定しないし
売りたい本も入荷しない!
という店長以外の面でもイライラしています。
さらには第1話店長がバカすぎてに続く第2話は小説家がバカすぎて。
弊社の社長がバカすぎて。
営業がバカすぎて。
神様がバカすぎて。
と周りの人々もいろいろと面倒ごとを起こします。なんなら第1話は完全に敵だった店長が、相変わらずバカで空気は読めなくて仕事はできないけどそのお陰で問題を解決する方向に持って行ってくれます。でも店長がバカすぎるので店長のおかげで丸く収まってもイライラはおさまらないんですが。。。
と、一生懸命働いているはずなのに報われず「やめてやる!今日こそやめてやる!!」と言いながら退職届をカバンに忍ばせながらもやめられないでいる主人公に途中で少しこちらがイライラします笑
月15万で正社員でもなくてそんな店長がいる店やめればいいのに。
書店員が続けたかったら他の書店に行けばいいのに。
たしかに辞めたら再度就職するまでは大変だろうけど、そんな店長のいる店で働くくらいならやめればいいのに。
イライラするだけで受け身な主人公に、ついに後輩からも「どうしてもっと正社員になるために頑張らないのか?受け身すぎるのでは?」と言われてしまいます。そーだそーだ!
そんな感じで読み進めていき、
最終章では結局、
結局はキラキラしてないけど、一生懸命もがいて、幸せになりたい!
本当にいいと思う本をお客さんにオススメしたい!いろんな人に読んでもらい!
という方向で落ち着くのですが、
ここに落ち着くきっかけとなったドラマティックな展開が、なんとも謎解きチックですごく面白かったです。
えー!これミステリだったん!?
みたいな。
テッキリお仕事を中心としたヒューマンドラマだと思ってたので急にワクワクする展開も盛り込まれていて一度で二度おいしかったです。いや、最初の方から伏線はってたし厳密にいうと急、では全然ないんだけど。
最初は書店員さんとしての愚痴を書きすぎて書店員という職業にマイナスイメージをつけすぎでは。。。?!と思ってそわそわしましたが、
最後はいい感じにまとめていたし、
本物の書店員さんたちも絶賛していたのでリアルな感じでいいのかなと思いました。
あと、個人的にいいなぁと思ったのは、刊行される前の新作「ゲラ」を読めるのはちょっと羨ましい!
帯についてる書店員さんのコメントは、刊行される前に読んだ人たちのコメントだったんですね。
無料で誰よりも早く読めて、気に入ったら激推しする手段もあるのって素敵。
今の職業をやめることになったら書店員さんになりたいなぁ、アルバイトでもいいから(安直)
ということで2日くらいで読んでしまうほど読みやすくて、終盤は特に一気に読んでしまいました。
店長はものすごくバカだからイライラするけど面白かったです。
それではおやすみなさーい。
PS:もしこのブログに常連さんがいらっしゃいましたら、コメントなどで存在感をアピールしていただけたら嬉しいです!♡
もちろん常連さんでなくても見たよ!くらいの気軽なコメントでいいのでお待ちしております。