本を読むとすぐに感化される人の読書記録

読んだ本の記録がなんとなく誰かの目に触れてほしい気がする。

パラレルワールド・ラブストーリー

こんばんは!

勉強しないといけないのに、現実逃避をしがちなまりあです!

アニメ、漫画、小説のローテーションで永遠に逃亡者です。やばいやばい。

 

さて、今回は 東野圭吾 著、パラレルワールド・ラブストーリーです。

最近?実写映画化した作品です、見てないけど。

東野圭吾といえばミステリー、

殺人事件が多めと思いますが、

この作品はなんだか人が死ななさそう〜

と思ったので手に取りました笑

 

これは、

研究職の主人公と小学校からの親友のお話。

その親友がある日恋人として紹介してきたのはなんと電車で一目惚れした相手だった。素直に祝福できず嫉妬し、苦しむ主人公だったが気がつくと彼女は自分の恋人として同棲していてーーー!?

というお話です。

つまり、タイトルであるパラレルワールドとは一目惚れの「彼女」が親友の恋人である世界と、自分の恋人である世界のことを言っているんですね。

混乱しつつも、手がかりを掴んで少しずつ真相に近づいていく主人公。

よくもまぁこんなことを思いつくものだなぁと思う最後でしたが、

残念ながらハッピーエンドというにはまだまだ課題が多すぎる、

いわゆる俺たちの戦いは始まったばかり!という感じでした。

まさか誰も幸せになれずに終わるとは。。。主人公頑張ってくれーー!!

 

さて、この物語を読み進めていく上で違和感があるのは、登場人物同士の連絡の取りづらさ。

親友と話をするのに「すれ違ったタイミングで聞けばいい」。

彼女とどうしても話がしたくて、駅の出入り口を観察できる喫茶店でコーヒー三杯分待ちぶせ。情熱的かよ。。、?

 

今では当たり前のスマホ、どころか携帯電話すら出てこない。

なんと、この物語の初版は1995年!

この時代、恋人同士で連絡取り合うのも大変だったんだなぁ。。。

でも、この連絡の取りづらさもこの物語の重要なポイントのような気がします。

実際に顔を合わせて会って会話したり、

ともに行動したりして、

それが重要な記憶として頭の片隅に残ったり、1つのキーワードから少しずつその重要な記憶を引っ張り出してくるかんじ、もしスマホがあって簡単にメッセージのやりとりができる環境だったら描けない!と言っても過言ではないのでしょう。

スマホがない時代の良さ、大変さを感じました。しみじみ。

 

 

全体的に、ラブストーリーと言いつつ幸せな感じのしないこの物語。

自分と彼女が恋人である世界では、彼女が親友の恋人である世界に比べてそれほど彼女に対する愛情は感じられません。

むしろ自分のものでない世界の方が彼女に執着し、嫉妬に苦しむ様子から愛情を感じます。

中でも、親友とともにアメリカへの転勤を打診されたにもかかわらず、

彼女とともにいるために日本にのこる決断をしたシーンは拍手しようと思いました。

会社に入る前からここの社員になったらアメリカで働く!という夢を持っていたのにかかわらず彼女を手に入れるためにアメリカ行きを断る。

自分の彼女じゃないのに、彼女と一緒にいるために!というところが少し重い感じがしますが笑。

でも下手に出世するより自分のために日本に残ってくれる方が女としてはいいと思いますね。共感してくれる女性は多いのではないでしょうか。。。

 

1つ、この物語に文句を言うとすれば、この「彼女」に、魅力をあまり感じない笑

多分二人の男を惹きつけるだけの魅力のある女性なんだと思うんですけど、読者としては、最初から同時進行で二人の男の恋人として過ごす様子だとか、

最初親友の恋人として紹介されたのに徐々に主人公に惹かれていく様子やそれでもなお主人公と親友の友情を壊すのを嫌がってどちらにも曖昧な態度を示す様子をみせられて、ほんとにもう、悪女。

女の敵、友達にはしたくない。

ていうかこの女のせいでこんな展開になってるんや、と思うと。。。。。

お前ーーーーーーー!!!!

って感じです。

もうちょっとこの女なんとかならんかったんか、と思いました。

悪気がない所がまた、もうーーー!!!

嫌いーーーーー!!

ってなります。

昨日読了した時点ではこんなに彼女のこと悪く思ってなかったけど文章にしてみたら沸々と怒りが湧いてきました笑笑

 

実写化では彼女の役は吉岡里帆様のようです。映画はどんな結末になっているんでしょうか??

原作通りの結末なのかな??

吉岡里帆か〜〜そっか〜〜?

 

許すかもしれん〜笑笑

 

ということでちょっと映画も気になります、暇な時があったら今度見てみたいかもしれません。

 

それでは、魔性の女は友情をぶち壊すほどに罪深い!という学びを得たところで

終わりにしたいと思います♪

 

ではまた〜!