本を読むとすぐに感化される人の読書記録

読んだ本の記録がなんとなく誰かの目に触れてほしい気がする。

また、同じ夢を見ていた

こんばんは〜まりあです!

やらないといけないことがあったのにまた逃げてしまいました。 

始めるまでが大変です。

始まると終わるまでやめられない性格なのです。

 

ということで日中一冊読み終えてしまいました。

住野よる 著  また、同じ夢を見ていた

 

実はこの著者のデビュー作、

君の膵臓を食べたい

を読んでからというものの、

彼(住野よるさんは男性らしいという噂を聞きました)の作品を避けてきました。

この問題のデビュー作、簡単に結末を言ってしまうと、

 

 

膵臓の病気で日に日に弱っていくヒロインが、最後は膵臓の病気とはなんの関係もなく、なんの前触れもなく、死んでしまったのです。

ちょっと待ってー!!

なんでーーー!!!

 

マジかよ、と絶望しました。

それなりに感動してボロボロ泣いたので、泣きたい人にはオススメの作品ではありますが、

このラストはなんなのー!!

おそらく、「人はいつ、どのように死ぬのか、わからない」というメッセージを込めたんでしょう。

きっとそうなんですけど。

裏切りだーーー!!とベッドの上でジタバタしたことをよく覚えています。確か大学3.4年生くらいだったと思います。

 

 

ということで、5年くらい、住野氏の新作が出るたびに気になってはウジウジと避けていました。

そういった内容のツイートを最近したところ、フォロワーさんからオススメしていただいたのが、この作品。

また、同じ夢をみていた。

 

主人公は小学生の女の子、

本が好きで、気が強くて、自分がかしこいことを知っている。それ故にクラスメイトを馬鹿にしてしまい、うまく溶け込めない。

友達は黒い猫と、水商売のお姉さんと、

一人暮らしのおばあちゃんと、

ビルの上でリストカットをしていた女子高生。

学校で話ができるのは、担任のひとみ先生と、隣の席の桐生くん、本が好きであるために主人公が一目おく人気者男子。

そのほかのクラスメイトはみんな馬鹿。

桐生くんはステキな絵がかけるのに、

クラスメイトにからかわれるため隠していて、そんな気弱な彼に主人公は意気地なしと思っていた。

 

 

国語の授業で「幸せとはなにか」という課題が出される。

隣の席の桐生くんとペアになって話し合いをすすめ、

放課後はお姉さんやおばあちゃん、

女子高生に相談しながら答えを探す主人公だったが、

ある日、桐生くんのお父さんがスーパーで万引きをしてしまい、桐生くんは学校にいづらくなる。

それでも頑張って学校に行った日、いつものように馬鹿なクラスメイトがからかいに来た。

自分のことなのに言い返せない桐生くんにしびれを切らした主人公は、

彼の代わりに、彼の味方のつもりで、馬鹿なクラスメイトと言い合いをしてしまう。

「やめてよ!!」

聞いたことのないほど大きな声で言い合いを止めた桐生くんが睨んでいたのは、

主人公。

どうして?私は、桐生くんの味方なのに????

次の日から桐生くんは学校に来なくなってしまい、

ついには再び馬鹿なクラスメイトと言い合いをした結果、みんなに無視されるようになってしまう。

みんなとは違う、一目置いていた人気者男子も例外ではなく、、、、

 

さて、この後はどうなってしまうのでしょうか?

桐生くんは、学校にまた来てくれるのか?味方なのに、どうして睨まれてしまったのか?

 

そして、幸せとは、なんなのか??

 

 

というお話。

舞台はちょっと難しいタイプの女の子の学校生活。と言ってしまえば、

「現実」に重きを置いたお話のような気がします。

その先入観から「こんな事、現実では起きないんだよな、。綺麗事なんだよな。。。」とちょっと拒否反応が起きるのですが、

まずはその前提が間違いだったのですね。これは、ファンタジーです。

世界観はジブリ、または新海誠みたい。

 

「君の膵臓〜」はファンタジー要素がなかったのでなんの膵臓の病気だかよくわからないリアリティのなさと、

ラストの衝撃で納得のいかない作品でした。

今回も設定からリアリティ重視のお話と思っていたのですが、実はファンタジーだったんですね。

今回は素直に感動できました。

とても美しいお話。

読みやすいし、主人公の独特で感性豊かな考え方が面白いし、

当たり前のことをきちんと言葉にして教えてくれる、素敵な作品でした。

よかったー!今回はなんの裏切りもありませんでした。安心した。

 

今後も難しめの本の間に住野氏の作品を選んで読んでいきたいなと思いました。

 

では、そろそろ、仕事します。。笑