DINER ダイナー
こんばんは〜
今回は一昨日よみ終わりました。
平山夢明 著「 DINER ダイナー」です。
映画化されてて気になったので
「なんか暇だしダイナーって映画見に行こうと思うの〜♪」と母に言ったら
「えー!怖いらしいよ〜!」と言われたのでレビューを見たら
なんかグロいらしいと書いてたのでとりあえず原作を読むことしました笑
さて、あらすじ。
平凡な30代独身女性の主人公オオバ カナコが、金欲しさに怪しいバイトを引き受けた結果、なんだかよくわからないうちに身売りされてとある定食屋のウエイトレスを務めることに。
元殺し屋「ボンベロ」という男がシェフを務める、殺し屋のための定食屋。
ボンベロによると「気に入らなくて殺されるかもしれないし、気に入られて殺されるかもしれない」とのこと。
どうして私がこんなめに!?
カナコは無事に生き残れるのか。。。?
というお話。
殺し屋っていうと、私の中のイメージでは「仕事でしか人を殺さない」というイメージだったのですが、
このお話の殺し屋達は血の気が多く、
仕事とは関係なく、ボンベロがいうように気に入らない、気に入った、小さな理由で簡単に攻撃してくる。
多分映像にするとグロいんだろうなぁーと思う部分があるように感じたので、やっぱり映画は見なくて正解だったかなぁと思います。
血しぶき!!!とかは全然平気なのですが、爪をはぐ!とか痛そうなのはちょっと苦手です。
ただ、ぐろすぎる部分は私の想像力が追いつかず文章を脳内で映像化できなかったので小説として読むにはなんの問題もなかったですね!!(ん?)
この話の魅力?は、ずーっと死が身近にある緊張感が最初から途切れずハラハラドキドキさせてくれるところ。
もちろん、主人公が話の途中で死ぬわけがないとはわかっているのですが、それでも主人公がミスをするたび、動くたび、言葉を発するたびに、これがきっかけで殺されてしまうかもしれない!というドキドキが続きます。
しかし、イマイチすっきりしないのはダイナーのシェフを務める、ボンベロの人物像。
このダイナーにはこれまでもウェイトレスが何人もいたのに、遅かれ早かれみんな殺されてしまった。カナコは前のウエイトレスが死んだために補充されただけ。
カナコの前任のウエイトレス達は客が殺してしまった者、そしてボンベロの命令に従わず殺された者もいたとのことで。
つまり、客に殺されそうになってもボンベロはウエイトレスを助けることはなく、ボンベロの命令に背けば殺されていた、ということ。
なのにカナコだけは殺されない。
結局「実は生き別れの兄弟だった!!」とか「実は昔カナコに助けられたことがあった!」などのエピソードはありませんでした。
あれー?どうしてカナコだけは殺されないし、助けてもらえるのかなぁ。
ただちょっと、気に入っただけ?
つまりそれって少女漫画によくあるやつ。。。。「ふん、おもしれぇ女。。。」って奴なのか!?
ううーん、読む前の印象としては冷血でなにがあっても動じない、信念の強い男だったんだけど、平凡な30代の女、しかも金につられてこんな危ないところに売られてくるやつを!
と、ちょっとヒーロー??の人物像に納得のいかない私なのでしたが、きっと作者の中では彼は人間味のある人物だったんでしょう。。。
全体的には面白い小説でした⭐️
スリルいっぱいだし、ボンベロの作るご飯は美味しそうだし、満足度の高い作品でした!
ふぅ、あと5日で夏休みです!
やったーー!!
がんばるぞーーー!!
それではまた♪