本を読むとすぐに感化される人の読書記録

読んだ本の記録がなんとなく誰かの目に触れてほしい気がする。

罪と罰

こんにちは、まりあです。ゴールデンウィークもあと2日くらいですね!

さて、2冊目はドストエフスキー罪と罰」、米川正夫訳です。

4月の頭の方から読み始めて、やっと読み終えました。いや、ちょっと、読みづらかったのと、異動して新しい職場に慣れるのに忙しかったせいで時間がかかりました。

罪と罰、名前は聞いたことがある程度で(世界史選択だったので)読むまであらすじさえ知らなかったのですが、有名だし、文学の最高峰って書いてあるし、まぁ読んでみるか、くらいの気持ちで読みました。

読んだことない方でネタバレされたくない人はここでこの記事を読むのをやめてくださいね★

 

 

あらすじを本当に簡単にいうと、「ラスコーリニコフ(主人公)が老婆を殺し、苦悩して結局自首する話」。

うわ、つまんなそー!私はどんな話もつまんなそうな話にしてしまう天才か?というくらいつまんなそうですね。

でも、この物語の重要な部分は主人公の心理描写だから、事実だけ述べるとそうことになっちゃいます。おそらく。

 

実際、最後まで読まないと主人公が自首するのか、逃げ続けるのか、自殺してしまうのかはわからないようになっていますが、本のカバーに載ってるあらすじに「老婆をころす」との記載があるので、主人公が老婆を殺すことはこの物語の前提であり、犯人を解き明かすタイプのミステリー小説ではないことはわかっていました。罪を犯す主人公の心理描写に注目した作品なのです。

読み終わったので、感想、考察。。。と言いたいところですが、これはあれだ、ツッコミだ!

私はツッコミたいことがたくさんある!!

 

ということで。私のツッコミにお付き合いください。

 

ツッコミ①

登場人物の話が長すぎる!

この作品に出てくるのは主人公のラスコーリニコフ意外にも名前の長い人たちが沢山出てくるのですが…

 

いやめっちゃ話長い!その話今いる???みたいな会話がたくさんあります。特徴としては一人がぺらぺらといろんなことをまくし立て、それに対して相槌とか質問を一言二言で誰かが返す、という、パターンが多かったですが、この登場人物が特に長いということではなく。

これはドストエフスキーの作風なのか、ロシア文学の特徴なのか…

結局何を言いたいのか分からないことが多くて混乱しました。読解力の問題もあるかもしれないけど。

 

ツッコミ②

主人公勝手に苦しみすぎ

 

主人公が罪を犯してその後の苦悩を描いた作品であることを別にしても。

例えばバレたらどうしよう、とソワソワしたり悩み苦しんだりするくせに、数日後に殺人現場に行って「血はどうなった?」なんて近くにいた人に聞いてみたり、ポルフィーリィ(警察)に「全部わかってるんだろ!一思いに捕まえてくれ!」などと言ってみたり。

罪を犯すとみんなこういう気持ちになるのだろうか。。。こんなに情緒不安定に。。。?

熱を出すまで思い悩み、矛盾した行動をとりさらに自分を苦しめる、こういった部分がタイトルへつながっていくのでしょうか??

ただ、最後まで腑に落ちないのはこの主人公が老婆を殺したことに対してなんの罪悪感も持っていないということ。「この老婆が大金をもって生きているより、死んでほかのところに金が回った方がいい」という信念をもって行った殺人のわりにやり方はお粗末だし、結局気が狂ったように自らバレるような行動をとったり。

そこまで苦しんでおいて、どうしてこんなことをしてしまったんだ、とか老婆に対して申し訳ない、とかは全くない。

自首してもなお、間違ったことをしたわけではないと思ってるのかなぁ。。。

そう考えるとかなりの凶悪犯のような気がしてきます。

 

ツッコミ③

ソーニャはラスコーリニコフをどうして慕うのか

 

最初は重要人物と思っていなかった、ソーネチカという娼婦。

ラスコーリニコフは次第にソーニャを気にかけるようになり、自分の罪を打ち明けるまでの仲に。

ラスコーリニコフが自分から罪を打ち明けたのは彼女一人だけ。ソーニャの娼婦になってもなお清らかなままの魂に触れたことでラスコーリニコフの中で彼女の存在が大きくなっていく。。。のはわかる!

つまりラスコーリニコフ⇨ソーニャはわかる!しかし、逆がわからない。

たしかに父が馬にひかれたところを助けて葬式代まで出してくれたラスコーリニコフに感謝するのはわかる。自分の家も貧乏なくせに、一度飲み屋で話をしただけのおっさんの葬式代を出してくれる人なんて、狂気の沙汰でない。

(だって殺人を犯して本当に狂気の沙汰じゃなかったんだから)

感謝したとしても、気味が悪くないですか?

その後ソーニャが金を盗んだと疑われた時も全然助けてくれない。助けてくれたのは違う人で、その証言でソーニャの疑いが晴れかけた時に「実は君に疑いをかけたやつは自分の妹の許嫁だったけど俺と喧嘩して結婚がなしになったんだよね、それでこんなこと、しでかしたんじゃない?」とか言い出す。いや早く言えよ、お前のせいじゃないか!

そしてその後も家にいきなり来たりして結構な暴言を吐くし、なんなら殺人犯しました!とか言う。

いや、どこにこの主人公の魅力が。。。?どこに惹かれましたあなた、。、?

 

以前から親友のラズーミヒンや妹のアヴドーチャが彼を慕ったり助けるのはまぁわからなくもないんだけど、つい最近出会った殺人犯を監獄から出るまで待ち続けるソーニャの気持ちは。。。?

私にとって永遠の謎です。 

ただのダメ男ほいほいなのかな、。、?

 

なんか長くなってしまいましたね。

まだ書き足りないのですが、まぁ主人公に関係するところが書けたのでいいかな。ツッコミ①いらなかったかな?と思うけど読んでる間ずーっと思ってたから書かずにいられませんでして。

 

それでは!