愛なき世界
皆さんこんばんは!久しぶりの更新です。
本は何冊か読んでいたんですが、ちょっと横着してしまいました、、、
2冊ほど記事を書かずに次の本に行ってしまいました。そんなこんなで9月です!
9月の一冊目は「愛なき世界」三浦しをん 著
珍しく、恋愛小説です。
簡単にご紹介しますと、見習いコックさんと植物研究者の大学院生のお話。
コックさんの名前は藤丸。T大学の近くの定食屋さんに住み込みで働いており、T大院生である本村さんと出会います。
植物学、研究といったものには縁のなかった藤丸は熱心に研究に励む本村に惹かれるが、
本村は研究対象である植物に夢中!藤丸は本村を振り向かせて恋を叶えることができるのか。。。。!?
という恋愛小説らしいあらすじにしてみましたが、恋愛要素は結構少なめ、3〜4割では?
第1章は藤丸目線のお話で藤丸が本村に惹かれていくまでを描いていますが、その後はほぼ本村目線。
本村の生活の中心は植物であり、一人暮らしの家から所属する教室が主な行動範囲。
自然と教室の教授や院生との会話や一人で研究をする場面がおおめになるし、藤丸がどのように登場できるかというと
デリバリーでランチを運んできた時や本村たちご一行が夕ご飯を定食屋さん(夜は居酒屋?)でとる時くらい。
まじで研究してる場面が一番幅をきかせていると思うし、私が一番共感した場面は本村が研究中にミスに気づいたところでした。
初歩的で、どうしようもないミスに気づいた時。え!嘘嘘嘘!?っていう気持ちとか。
あ、、、これ上司に報告しないといけないよな。報告してもミスは消えないけどとりあえず言わないといけないんだよな、
という気持ち。すごくよくわかりました。あー考えただけでお腹痛い、吐きそう〜!
あ、脱線しましたが、そんな感じで恋愛要素は少ない。あ、こんな時藤丸さんはこんなふうにいうだろうな、、、
みたいなちょっとした登場をすることもあるけど大体は植物のことしか考えていない女性のお話でした。
見た目がすごく綺麗だったので、これは!!と思っただけで、
恋愛小説がめちゃくちゃ読みたくて手にとったわけではないのでよかったのですが、
大恋愛を期待して読むとがっかりするかもしれません。
私にはものすごくちょうどよかったです。
恋愛小説って、くっついた!離れた!とか障害イベント発生してそれを乗り越えた!!!
みたいな大波がくる感じで、ずーっと恋愛について書いているようなものが多いイメージ。
恋愛小説とか、少女漫画って恋愛要素のある場面を切り取って描いているので
この人たちいつ勉強してるんだろ、とか、ちゃんと仕事はしてる、、、?みたいな感じですよね。
ヒーロー、ヒロインのいないところで試験勉強したりプロジェクト成功させたりしても話がもたないと思うので
仕方ないんですが、
その印象を覆したのがこの作品でした。
恋愛小説でありながら、全然そうじゃない。
ただ、藤丸はしっかりと本村の研究対象である植物を恋のライバルとして認識しているから、これは歴とした恋愛小説といえるのです。
なんだか不思議。
恋愛ってうまく行っても行かなくても、疲れちゃうなぁと思うタイプの私にとってはすごくよかった。
「マチネの終わりに」も私は疲れちゃいました。
ワクワクしたり、連絡が来なくて焦ったり、そういうのって疲れちゃう。
共感はするけどその分疲れたし、よくその年齢でこんな疲れる心の動きできるな、とも思っちゃいました。
書いていて気づきましたが、多分年齢は関係ないんでしょうな、、、。
いつまでも恋愛に力を使える人と、私みたいなタイプと、いるんだろうな。
私も高校生の頃とか、今の彼氏と付き合うまでとかはそれなりに恋愛に力を使ったし、
楽しい気持ちの時もあったな、、、あの頃は私も若かったのかな?
と思ったけど長くなるとめんどくさくなって自分で終止符を打ったのを思い出したのでやはり年齢関係ないな。笑
本を読んで、以前読んだ本についても改めて考え直す、ということもあるんですね。。。
どうやら私には普通の恋愛小説は向かないような気がするので今後は手に取るとき気をつけよう。
さて、なんだかとんでもなくどうでもいい方向に脱線してきたのでそろそろシメに入りましょう。
オススメ度は!★★★!
研究内容も詳しく書いてあって、日頃研究とかに馴染みのない人には難しく感じるかも!
普段本を読むことが少ない人にもオススメしません。
でも個人的にはよかった!なので★3つです。
なんか、最近これ面白いよ!!って人にめちゃくちゃオススメできる本に出会えていないです。
表紙買いも悪くないんだけど、、、
今積んでる本(あと3冊くらい!)を読み終わったら、
ついったでよく流れてくる本とか読書のLINEグループでオススメされていた本を
ゲットしたいと思っています!
それではまた明日から頑張りましょ〜😎