本を読むとすぐに感化される人の読書記録

読んだ本の記録がなんとなく誰かの目に触れてほしい気がする。

アイネクライネナハトムジーク

おはようございます☀

台風が大変なことになっているようですね。。。。

私は台風とは関係なく引きこもっています。はやく過ぎ去ってくれるといいですね。

 

今回は伊坂幸太郎 著

アイネクライネナハトムジーク

です。

最近映画がやっていますね。

文学YouTuberのベルさんも紹介していて気になっていました。

というか、伊坂幸太郎さん、読んだことなくて、なにから読んだらいいのかなって思ってたので映画化もしたし!

と思って選びました。

 

さて、この本は連作短編集。

一章毎に読み切れるけど、それぞれほかのお話で登場してきた人物が今度は主人公としてお話を進めるタイプの短編集ですね。

これを映画化して、どんな風になるのかあまり想像がつきません。1つ1つは30分。長くても1時間くらいのドラマになってしまいそうだけど、大丈夫なのかな?と勝手に心配してみたり。

映画にちょっと興味を持ちました。

 

伊坂幸太郎さんの本を初めて読んだ感想としては、思ったより重くない!

ライトノベルほどスーンと読めるわけではないけど、堅苦しい感じは全くなくて、これからも割と気軽に読んでみてもいいのかなと思いました。

ただ、解説を読んでみると、

伊坂幸太郎さんのお話は「恋愛キャンセリングシステム」と言われるほど恋愛要素のないお話が多かったところ、

今回ミュージシャンである斉藤和義

「恋愛をテーマにしたアルバムを作るから、出会いに関する曲の作詞をして欲しい」と伊坂幸太郎に頼んだことから

「作詞はできないけど小説なら」ということで書いたお話なんだそうで。

あっ、これはいつもの伊坂幸太郎の作風とは違ったのか!!!

と思いました笑

また次の伊坂幸太郎作品も、どんな感じなのか心構えして読まないといけなくなりましたね笑

ちょっとネットで調べて代表作?からまた選んで読んでみようと思いました。

 

今作品で一番心に残ったお話は、

ドクメンタ」というタイトルのお話です。

ちょっとズボラな藤間は、そのズボラさの積み重ねのために

きっちりしたタイプの妻に見限られ、

娘と共に出ていかれてしまう。

そんなズボラな藤間の15年前。

自動車免許更新も、やはり期限ぎりぎりの最後の日曜にしか手続きしに来られない。

そこで、赤ちゃんを抱えた女性と出会う。彼女も今回が期限ぎりぎりの最後の日曜だという。ズボラ仲間との一期一会、「ズボラ同士、離婚されないように気をつけないと」などと言いながら、

名前さえ聞かずに2人はわかれるが、

5年後、またもや自動車免許更新期限ぎりぎりの最後の日曜に2人は再開する。

あの時の赤ちゃんはもう5歳だ。

変わったのはそれだけではない。彼女は夫に出ていかれてしまったという。原因は、彼女のズボラ部分のせいで起こった「悪い方の積み重ね」。

藤間は我がことのように感じ胃が痛くなった。

そしてさらに5年後、ついに藤間にもその時がやってきた。

妻が娘を連れて出て行ってしまった。

その原因も、悪い方の積み重ね。

ショックをうけ仕事でも失敗をしてしまった藤間だったが、なんとか精神的に立ち直り、また自動車免許更新の時期がやってきて。。。。

 

というお話。ここから、終わりに向けて少し明るい方に向かっていくのですが。

なんでこの話が一番心に残ったかというと、まぁ私もズボラなんですよね。

片付けられないし、お皿洗いも洗濯も

もう少し溜まってからの方が効率がいいなと後回しにするし。

ズボラか、そうでないかというのは一体どこで別れるんでしょうか。

小さい頃から育った環境?性格?

多分ズボラな人ってずーっとズボラですよね。きっちりやろうと思ってやってもすごい疲れるからすぐ諦める。

きっちりできる人は疲れないのかな?

それなりに疲れるけど、だらしなくしているのが許せないからやるのかな??

だから、ズボラな人がだらしなくしているのが、ずるい!という気持ちにもなるのかな??

 

まぁそれは良いとして、ズボラなせいで壊れてしまった2つのカップルのお話を読んで、私も今の彼氏に呆れられてしまうのだろうか!?!?

と怖くなりました。

私の部屋の汚さにはもう慣れたと言ってくれてるけど

きっと一緒に暮らして共有スペースを散らかされたら、嫌なんだろうな。

困った困った。一人で生きるのもこんなに精一杯なのに子供もできたらもっと散らかるかもしれない!?

などと少し落ち込みました。

。、。おうちに帰ったら、少し片付けようかなぁ。。。。

 

 

さてさて、ほんの一部の紹介だったのでこの作品の魅力が、あまりつたえられていないのですが。

冒頭でも書いたように、あるお話の登場人物がほかの話でも立場を変えて登場してくるシステムです。

なので「あっここでこの人と繋がって!なんとこの人とこんな関係!」

みたいに出会いが出会いを生みながら進む一冊です。

解説の言葉をかりますが、ほんとに「魔法のような」連作短編集でした。

短編は味気なくて好きじゃないなぁ〜という人にもおすすめです!

 

 

それでは、このへんで。

今日はもう一回更新する予定です〜