本を読むとすぐに感化される人の読書記録

読んだ本の記録がなんとなく誰かの目に触れてほしい気がする。

東京プレデターズ

こんばんは!24時間勤務終了、シャワーも浴びたし夕飯も食べたし、まだまだなんでも出来そうな気分のまりあです☺️

さて、今回は七尾与史 著、「東京プレデターズ チャンネル登録お願いします!」です。

文学Youtuberのベルさんが買って来たよ〜と動画をあげていたので気になってました。

 

七尾与史さんの作品は読んだことが無いと思っていたのですが、本棚を整理したら1冊ありました笑

「僕はもう憑かれたよ」という作品、面白かった記憶があるののに作者を把握していませんでした。

 

さて、「東京プレデターズ」のあらすじです。

怪獣映画の制作を夢見つつ底辺生活を送る須山民夫。懸賞サイトで当てた小型カメラをFacebookで自慢した結果、やっかいな先輩、阿知良サトシに無理矢理仕事を辞めさせられ、「ネオチューバー」のカメラマンになるよう命じられる。

「ネオチューバー」というのはお察しの通りユーチューバーと同じようなもので動画配信サービス「ネオチューブ」で動画を

配信する人たちのこと。

歯学部に通い将来は歯医者の予定だったがまったく歯学に興味がなく、女優を目指している蘭子も巻き込み、3人で「東京プレデターズ」を結成しトップネオチューバーとなって一攫千金を狙うのだ。

ゲーム実況などの飽和気味のジャンルではなく新しいジャンルに挑戦することで他との差別化を図ろう、ということで目をつけたのが未解決事件。この謎を解き明かし、それを動画にするというもの。未解決事件の中でも「人気ネオチューバー殺戮ホテル事件」を調べることになった。この事件は当時人気だったネオチューバーグループが廃墟ホテルでライブ配信をしていた最中に、リーダーの男性が突然豹変し、他のメンバーを次々と殺してしまう、というショッキングな事件。なぜリーダーは急に豹変してしまったのか。

東京プレデターズは真相に辿りつけるのか?そして人気ネオチューバーになることはできるのか!?

 

というお話です。

動画配信サービス×ミステリーという新たな組み合わせ?です。

この小説の良いところを分解して説明すると以下のようになります。

①動画配信サービスの仕組みを教えてくれる

②サクサクと読みやすく、それでいてしっかりとしたミステリー

 

①動画配信サービスの仕組みを教えてくれる

私は今まであまりユーチューバーがどうやって収入を得ているのかについてあまり考えたことがなかったので、チャンネル登録数はただ単なるファンの数なのかな?と思ってました。チャンネル登録するとその人動画をすぐ調べられて便利だよね、くらいにしか思ってなくて、動画で「チャンネル登録お願いします♪」って何度も言われるとちょっとシツコイなと思ってました。

それがなんと、登録者数によって収入が変わるとは!笑

そりゃシツコイくらいお願いしてでもチャンネル登録してほしいよな!

収入に直結するのはチャンネル登録者数と、動画の再生回数だそうなので、今後応援したい人が出て来たらチャンネル登録してあげなきゃ!と思い直しました。

ちなみに私がチャンネル登録してるのは、四千頭身と、文学Youtuberベルさんと、輝夜月とP丸様。、あとは手越祐也さん。

このブログを読んでいる方でYouTubeやっている方がいたらチャンネル登録するので教えてくださいね☺️

 

話がそれましたが、実際、著者である七尾さんがYouTuberということでリアルな感じで動画配信について知ることができて面白かったです♪

 

②サクサクと読みやすく、それでいてしっかりとしたミステリー

ラノベみたいに軽やかで、重厚感はないもののしっかりとしたミステリーで、真相がどんどん気になったり、ミスリードもあったり、手に汗握る展開もあって私にはすごく楽しめました。

最近は伊坂幸太郎の死神ワールドにいたので、余計にそう感じたのかもしれませんが良い意味で重くない。毎日フルコースのデザートの前に出てくるシャーベットみたいな感じ?

ちゃんと良い意味に聞こえているでしょうか?汗

僕はもう憑かれたよ、もすごく読みやすかった記憶があるので、今後も重めの小説の間に挟みたいなと思いました。

おそらく読むのにかかった時間は6時間以内、と思います。

 

読みやすさについてはこんなところで一度置いておいて、肝心の真相について。

「突然人格が変わって人を殺してしまう」というオカルトチックな謎なので、ある程度無理矢理な真相も覚悟していたのですが、

思ったより科学的にアリな感じがしました。

私はこの真相の原因に関しては詳しくなかったのですが、アリ、なのかなと思います。

本の後ろに参考文献とか載ってるかな、と思ったけど載ってなかったし、

日本語の論文を軽く漁った限りでは文献が少なくて正しいことは言えないんですが、

何かをきっかけに起こることもあるのかも、と思いました。「結婚」を契機に起こることもあるっていう文献もあって面白かったです。

(昨日0時過ぎに読み終わった後に文献探そうとしたから寝不足になってしまって反省していますが。。。笑)

 

と、いうことで真相も納得の範疇で、読後感もよく、面白かったな♪で終われるお話でした。

おすすめするとすれば、

・普段重めのミステリが多くてちょっと趣向を変えてみたい

・普段あまり本を読まないけど何かしら読んでみたい

YouTubeはよく見るけど、仕組みはよくわからない

という方々ですかね?

 

 

最近、ミステリー愛好家の皆さんのLINEグループの仲間に入れてもらって、読書会をやることになって、

おすすめの本を2冊挙げる、という機会があったので、このブログの記事を見返してみて気づいたのですが、

私がその本を誰に、どのくらいおすすめしたいか、みたいなことが全然書かれていませんでした。笑

そもそもこのブログをはじめたきっかけとして、自分が内容を忘れすぎないようにする備忘録の意味合いと、

誰かに「おすすめの本」を聞かれたときに答えられるようになりたいなーと思ったからなのに、

全然それが書いてない!!

 

ということで今回からはおすすめしたい人と、おすすめ度を書いておきたいと思います☺︎

おすすめしたい人はさっき書いた通りで、全体的なおすすめ度は、

★★★☆☆!

 

ちなみに★★★★★は、

アリス殺し、medium、マリアビートル、かがみの弧城、流浪の月、蜜蜂と遠雷

あたりと思っています。結局めちゃくちゃみんなに人気のある作品ですね笑

 

それでは今後もおすすめ度が分かるような記事にできるよう頑張ります。

明日、読書会の本が届くはずなので、次はその本を読むことになりそうです♪

それでは👋