グラスホッパー
こんばんは、5月も明日で終わってしまいますね。はやいはやい。
さて、今回は「グラスホッパー」
伊坂幸太郎 著です。
いわゆる殺し屋シリーズ、一作目です。もうすでに2作目と3作目は読んでしまっていたので早く読まなきゃ!と謎の使命感があったのですが、かと言っておもしろいと分かっている本を読んでしまったらなんだかもったいない気がしていました。
と、いうのもあるしただ単純に本屋さんにおいてなかっただけというのもある。
それではあらすじ。
今回の語り手は3人。妻を殺され、その復讐をはたすため、殺した男のいる会社に就職し近づこうとする鈴木。話をするだけで相手を自殺に追いやることができる自殺屋、と呼ばれる男、「鯨」。上司が持ってくる仕事をナイフを使いこなす「蟬」。
主軸はどちらかというと一般人の鈴木。復讐のために入社してきたことについて上司から嫌疑にかけられていたところ、そこに向かっていた彼の復讐相手が途中で車に轢かれて死亡するところを目撃する。「事故」現場から立ち去る男を犯人として追えと上司に命じられ尾行するところから話は動き出す。復讐を横取りされた男、罪悪感から逃れるため精算をする男、自分の存在意義を求め自らの手柄をあげようとする男。3人がそれぞれの思いを胸に1人の殺し屋を追う、それぞれの向かう先は。。。?
というお話です。
2作目や3作目と同様、「思うところのある」殺し屋が活躍するお話です。
殺し屋なので、人が死ぬ場面もあるわけなのですが、グロさ、とか残酷さはほとんどありません。畏怖すべき存在のはずが、適度に共感できる。2作目とは違い、語り手の3人の中には少なくとも絶対的な悪の存在はなかったように感じます。
この話の主なテーマとしては3人の悩みや想いの向かう先が注目なのだと思いますが、それとは別に、伏線がすごいなと思いました。
あまりネタバレしたくないからこういうところが!という具体例をあげられないんですけど。。。
この小説には、無駄な話はないし、無駄な登場人物はいないんだなと思いました。ちゃんとあとで役割が与えられる。
すっかり騙されたというか、全然気づかなかったですね。もしかしてもう一回読むともっと拾うべき伏線があったのかなぁと思いました。むむ。
そういえば、もう出版されて時間が経ち、人気な作品ですから、きっと映画化とかされてるんですよね(無知)
基本的に小説が映画化されてもその映画を見たいと思わないんですけど。。。
読んだあとならキャスティングは気になりますね。。。
ちょっと見てこよう!☺️
(ほんとは自分でキャストを考えてから答え?を見に行ったらおもしろいのかもしれないけど、テレビを見ないからあまり俳優の名前がポンポンとでてこないんですよねぇ)
えーと、映画化は5年前なんですね!結構最近と言ったらいいのかわかりませんが私がテレビを見ないで生活し始めたのが6年前くらいだからギリギリわかるかわからんか、ですね!
お、おー。そうか〜。
これは自分ではあてられなかったなぁ。
鈴木はちょっとイメージが違うかな。
私のイメージではもっと幸が薄そうな頼りなさそうな、地味な感じだった。
蝉は背格好があってるのかもしれないけど、うーん。
というかこの2人の顔が良すぎるのはいかがなもんかな、鈴木はともかく蝉は殺し屋なのだから、目立つ容姿はそもそも良くないし、感情移入しにくい職業でこの容姿のよさはますます遠い存在になるのでは?
鯨と槿はあっているかも。槿はなんとなく、勝手にスラっとした長髪だと思ってたんですけど。
結論、やっぱりキャストは知らずに読んでよかったです。
まぁ照らし合わせて見ること自体は面白かったからやってみてよかったかもしれません。キャスティングを見て初めて、もっとこういう感じでは?と無意識に感じていたそのキャラクターの特徴が思い浮かんだりするものなのですね。
もしかしたら、実際に見たら演技力とかメイクとか服装とかによってはしっくりくるのかなぁ。見ないですけど。。。
ちなみに私が絶対見るまいと思った小説の映画化は、「植物図鑑」です。私はもっと素朴なイケメンがよかったのに!!
なんで!チャラそう!!
と、まぁ役者さんは与えられた役を引き受けただけで怒りを買うなんてかわいそうですね。これも誹謗中傷になってしまうんでしょうか。受け取る側が決めることなんだと思いますけど、そうなると難しいですね。。。、
ちょっと私のイメージと違う!というだけでその方の他のお仕事や人格そのものを否定する意図はありませんのでご了承ください🙏
と、いうことで?
殺し屋シリーズ3作品を読んだわけですが、この中だとどれが一番人気なんでしょうか。
私が一番好きなのは一番最初に読んでしまったマリアビートルですね。ほかの2つも面白かったのですが、走る新幹線が舞台のマリアビートルはスピード感が違いましたね。だって東北新幹線ってせいぜい3.4時間くらいで到着しちゃいますよね。怒涛の展開!で一気に読めちゃいます。
このブログをお読みの方はどれが一番好きでしたか??
ではではこんなところで!
次も伊坂幸太郎です、もう読みはじめてますがこちらはまた違った雰囲気で面白いですね。
それではおやすみなさい〜!